存在しない純喫茶を運営してわかったこと
コロナウイルスによる緊急事態宣言を受け、4月から始まる予定だった研究室生活は延期になり、自宅での研究を強いられることとなった。
自分はその気になれば何日でも家に居られる超インドアであり、土日は家から出ないなどザラであったが、渺茫たる春休み生活で腑抜け切った精神をどうしても研究にチューニングできず、生活リズムぐっちゃぐちゃのシナシナ人間が誕生してしまった。気軽に外に出て気分転換するわけにもいかない。困った。
このままだと、4月がまるまるクラウチングスタートを華麗に決めた師走の餌食になってしまう。毎日をしっかりと噛みしめるために、架空の純喫茶を経営することにした。
純喫茶「ヘリオス」
毎日 11:00~14:00 / 17:00~20:00 オープン 休みなし
純喫茶という言葉がどういう意味なのかも知らずにとりあえず看板を掲げてみた。男の子はかっこいい響きが好きなので...
ヘリオスは家にあるヘリオス像の置物から名前を拝借した。vaporwaveのカルトタイトルのジャケットにも採用されている像であるため、それとなく虚構感が漂う引き締まった店舗名になった。
3日前に立ち上げたばかりの飲食店なので、お客さんも全然来ない。なのでここ最近は店で出す料理を試作し、味を確認している。パンデミックが終わったら誰か食べに来て欲しい。残念ながらPayPayは使えない。
以下営業してわかったメリット・デメリットをいくつかあげて終了する。
メリット
・経営に悩む心配がない(虚構)
・オープン時間に間に合わせようと生活にメリハリができる(虚構)
・純喫茶のオーナーなので気分がいい(虚構)
・インスタントコーヒーでもなんとなくおいしい(虚構)
・純喫茶の雰囲気を考える必要がないためチャーハンを提供できる(虚構)
・飽きたらなんのためらいもなくすぐ閉業できる(虚構)
デメリット
・存在しない(真実)
みんなも存在しない純喫茶を経営して、ライバルに差をつけろ!